大型鋳造機取付部品の加工

大型鋳造機取付部品の加工

2022-01-12

転鋳金型のための改造

本日から3回に渡りまして、弊社で設計製作を行っております、
グラビティ金型鋳造・低圧鋳造金型・鍛造金型・シェル中子金型それらとは別に、
他社で制作されたものも含め、それら金型を鋳造機にセットするためのベース。

“機構部品”と呼ばれる、これらの修正と、新たに部品を製作する様子をご覧いただきます。

金型を鋳造機にセットするためには、金型そのものだけではダメな場合があります。
金型を載せて、鋳造機に取り付ける為の「中間の部品・機構」とでも申しましょうか、があります。

特に今回ご覧いただいているような、「引抜の機構が付くような金型」や「油圧のシリンダーを取付ける機構が必要な金型」などが
それにあたります。今回のような大型の金型では、ベースの機構も複雑で大型化してくる傾向があります。

また、転鋳をお考えのようなお客様や、今までとは違う鋳造機で鋳造しなければならないといったお客様では、
そもそも鋳造機の構造が異なりますので、このような鋳造機取付機構・ベース機構の改造が必要になってまいります。

ともすると、この鋳造機取付の機構部品は、金型と違い、細かなメンテナンスが行われない傾向にありますので、
元々とりついている支柱や板など様々な部品の、改造のための分解作業は、非常に手間暇の掛かるものになってきます。

今回ご覧いただいているのも、何年も、モノにより10年以上使われており、
これを改造するために作業者が分解している様子になります。

弊社では、このような「転鋳」などの、お客様の様々な手間や、
お悩みをお引き受けし、新しい場所で、元々ある金型を使って鋳造ができるように改造するといったことも、積極的に行っております。

改造修理のための工夫

本日は前回の続きになります。金型を鋳造機に取り付けるための「大型のベース」
こちらの加工について、ご覧いただきたいと思います。

お客様によっては、「今まで鋳造してもらっていたところが、廃業等でなくなってしまったため転鋳先を探している。
しかし、現在の金型を流用して、新たな転鋳先で鋳造してもらいたい」といったニーズがたびたびございます。

そのような中で、金型そのものは使えるけれども、新たな転鋳先の鋳造機に、
その金型を取り付ける為のベース部品の改造が必要になってくる場合がございます。

しかし、このベースは、鋳造機特有の加工がされており、
また、油圧シリンダーの機構や金型に取り付ける為の支柱など、
様々な部品が組み込まれており、尚且つ、十年以上もメンテナンスされていない場合も多く、
改造のための加工を行うにしても、
これらの部品を一つ一つばらしていくという作業は、なかなか大変な作業になります。

この様な状態の中で、すべての部品が取り外し出来て、加工機のテーブルの上に、平らに載れば、
そのような加工は簡単で、どこの会社でもできます。

しかし、今回ご覧いただいている通り、
「改造しなくてもいい箇所の部品はそのまま部品を取り外さず、加工しなければならない部分の部品のみ取り外していく」
そのような作業を行いました。

言うまでもなく、このベースは、そのままでは平らに加工テーブルの上に載るわけではないので、
加工のためには、“一工夫も二工夫も必要”になります。

弊社は、お客様から「こういった加工をしてほしいが、どこに行っても断られてしまった」
と言ったお話をよく伺います。

もちろん弊社にも、どうしてもできない加工もございます。
しかし、弊社では、お客様に対してすぐに「できません」とは申し上げません。
「こういった冶具を設計製作して加工すれば、お客様のご要望のような加工は可能ですよ」
といった形で、必ずご提案させて頂いております。

 この動画のベースの加工につきましても、冶具を作成しいてベースをしっかり平衡に固定できるようにし、
尚且つ、そのまま流用できる部分については、できうる限り壊さずに、
余計な経費の負担が、お客様に掛からないように工夫して加工しております。

お客様の「お悩みやご要望」なんでも結構です。
お気軽にご連絡ください。誉工業所であれば、もしかしたら「こういった工夫をすればできますよ」
と言ったご提案が出来るかもしれません。お待ちしております。

グラビティ鋳造機 低圧鋳造機 鋳造機取付部品 鋳造機部品製作

本日ご覧いただいているのは、鋳造機に金型を取り付ける為のベース部品を、
新規に作成している様子になります。

弊社では、こういった鋳造機のための部品や、金型を鋳造機に取り付ける為の大型の部品を製作するために、
大型のNCフライスや大型のラジアルボール盤を持っております。

しかし、グラビティ鋳造金型でも、大物のアルミ鋳物製品の多数個取り金型などになりますと、
弊社でも加工不可能な場合もございます。

そのような大物部品につきましては、弊社の協力工業に依頼をして、
短納期・低コストでお客様に個提供できる体制を整えております。

今まで3回に渡って、鋳造機への取り付けベースの改造や新規制作の様子をご覧いただきました。

「今まで協力してもらっていたアルミ鋳物メーカーが廃業してしまい、
新しい鋳造メーカーを探している」ですとか「転鋳先のアルミ鋳物メーカーを探している」
と言ったことでお悩みのお客様の、
これら“面倒な困りごとお悩み事”を是非、弊社にご相談ください。