砂型用アルミ金型の製作

砂型用アルミ金型の製作

2021-12-09

アルミの高速切削

本日から3回に分けまして、「砂型用のアルミ金型の高速切削」の様子をご覧いただきます。
弊社は、グラビティ鋳造金型・低圧鋳造金型・鍛造金型、そしてこれら金型に使われる、
シェル中子金型の設計製作を、半世紀余りにわたり行ってまいりました。

そして、この半世紀にわたって培われてきた経験を活かし、“砂型用のアルミ金型の設計製作”を開始いたしました。

アルミの金型は、弊社が普段金型の製作で使用している、SKD61や50Cなどの材料と違い、
切削はしやすいですが、やわらかい分、仕上げの工程に注意しないと仕上げ面が荒くなったりといった状況が出てきます。

そう言った中で、弊社が普段行っているアルミ鋳物金型より、
短納期且つ低コストで高品位なアルミ金型を、お客様にご提供できる体制を整えました。

今までは、ともすると、砂型を行っておられる鋳造メーカーさまにおかれましては、
アルミ金型の価格・コストや納期において、お悩みになられているお客様が、
多くいらっしゃったのではないでしょうか。

そのような状況の中で、弊社のようなアルミ鋳物金型の設計製作を、
半世紀あまり行ってきた会社が切り込んでいくことは、
砂型メーカー様の利益にかなうことであると、自信を持っております。

是非、弊社に“砂型用のアルミ金型の設計製作”のご相談をお待ちしております。きっと、お役に立てるはずです。

砂型用アルミ金型 加工の注意点

本日は、「アルミ金型の高速切削」の2回目ということで、お伝えしてまいります。
「アルミ金型の設計と製作」は、グラビティ鋳造・低圧鋳造金型の設計製作を、
半世紀ちかくに渡り行ってきた、弊社の豊富な経験を活かし開始した事業の一つになります。

アルミの加工は、通常の熱間鋳造金型材として使用される、
粘りの強いSKD61、鍛造金型に使用されるDAC10といった高度HRC60程度の高高度材と違い、
加工がしやすい反面、仕上げの工程に注意しないと、
最終仕上げの面粗度が落ちてしまうことになります。

そのような中、アルミ金型をいくつか設計製作させて頂き、
そのノウハウもしっかりと持っております。是非、ご連絡いただけたらと存じます。

アルミの金型においては、錆を防止するためのT5の熱処理ですとか、
昔からの砂型の品物には比較的多い「図面やデータの無いような製品」もございます。

その様な砂型アルミ製品においては、3Dスキャナでスキャニングして、
リバースエンジニアリングシステムを使い、金型化しなければならない。
と言った作業の必要な製品もございます。

弊社はその他にも、アルミのT5の熱処理ですとか、
製品のスキャニングからリバースエンジニアリングシステムまで、
一気通貫ご提供できる体制を整えておりますので、
お客様には、コスト面や納期面において、有益なご提案をできるものと考えております。

もちろん、アルミ金型の寸法保証も、弊社所有のATOS 3Dスキャナーにより、
寸法測定を行うことで可能となっております。

アルミ金型の低コスト化 リバースの必要性

本日は最終回「アルミ金型の高速切削」の3回目をご覧いただきます。
前回も少しお話しいたしましたが、砂型用のアルミ金型の製作には
「リバースエンジニアリングシステム」を使わなければならない場合もございます。

これは特に、昔からある古い砂型のアルミ鋳物に当てはまります。
「図面やデータの無いアルミ鋳物」ですとか、「2次元の図面はあるけれども、
何度も何度も金型に手を加えて修正してきたので、現品通りのアルミ鋳物が欲しい」
そのようなご希望のお客様がそれに当てはまると思います。

弊社は、ATOS Core300 3Dスキャナーを持っておりますので、
非常に高精度で製品を再現することが出来ます。

この“スキャニングしたデータ”は.STLという拡張子のデータとなり、
3角パッチがたくさん集まって面を構成しているようなデータになります。

しかしこの.STLのデータを、そのままアルミ鋳物金型やアルミ金型に使用しますと、
アルミ鋳物に付いている多少の凹凸や傷などもしっかりと読み取っていますので、
本来製品データとしては必要のない凹凸面も読み込まれてデータ化されていることになります。

したがって、そのままこのデータを使用して金型化しますと、
面粗度の良くない金型が出来上がることになります。

そこで弊社の、ドイツ製Tebis CAD CAMの「リバースエンジニアリングシステム」の出番となります。

このシステムは、スキャニングされたデータに、忠実に、本来のCAD面を張っていく作業のできるシステムになります。
しかしこれも、弊社の持つATOS Core300 3Dスキャナー。

そしてドイツ製Tebis CAD CAMのリバースエンジニアリングシステム。
この二つだけでは実現不可能です。弊社しか持たない“強力な外観意匠モデリング技術”。
これがあってこそ初めて、本当の意味での“リバースエンジニアリング”となりえるのです。
弊社は、お客様のアルミ金型の設計製作を強力にサポートさせて頂きます。