シェル中子金型の設計・製作とシェル中子の成形

シェル中子金型の設計・製作とシェル中子の成形

2021-09-24

鋳物金型 シェル中子の成形

今日から4回に渡り、弊社の事業の大きな柱の一つであります、
「シェル中子金型の設計・製作とシェル中子の成形」についてお話ししたいと思います。

 弊社は“ものづくり丸投げサービス”と呼んでおりますが、
アルミ鋳物金型を設計・製作させて頂いき、弊社とアライアンスを構築していただいております、
群馬県のアルミ鋳物メーカー「萩原産業」に、この金型を使って鋳造してもらうという、
いわば「アルミ鋳物の丸投げ」このようなサービスを展開させて頂いております。

 特に今回、このアルミ鋳物に使われるシェル中子。
内部の複雑形状を出すために使われるシェル中子。
このシェル中子金型を設計・製作したものを使って、シェル中子を実際に成形してもらっている様子。
こちらを流れに沿ってごらんいただきたいと思います。

 シェル中子と言いましても、様々なものがございまして、
シェル中子とシェル中子を幾つも組み合わせて初めて、金型や砂型にセットできる。
こういったものもございます。
 萩原産業は、シェル中子に関するお客様からの様々なご要望。
「砂の種類や薬剤」などにお応えすることが可能で、
この分野における知識も経験も豊富にございます。

鋳物金型 砂型 シェル中子成形 シェル中子金型の成形機への取付

本日はシェル中子成形の第二回目。
シェル中子金型をシェルマシンにセットする様子をご覧いただきます。
弊社で設計・製作致しました「シェル中子金型」をア
ルミ鋳物メーカーの萩原産業の持ち込み、
シェル成形機にセットしている様子になります。

 今回成形するシェルは、大型のトラックのエンジン部品の一部を成形するものになりますが、
特に今回は“砂型用のシェル中子”を成形するための準備の動画になります。

 弊社は「金型用のシェル中子」はもちろんの事、
いまご覧いただいているような「砂型用のシェル中子」も、設計・製作させて頂き、
シェルの成形もお手配することが可能です。

以前の動画でもお話いたしましたが、砂型用のシェル中子は、
アルミ鋳物金型用のシェル中子と違い、巾木の部分が大型化しやすい傾向があるという特徴があります。
そのような“砂型”独自のシェル中子にも対応させて頂いております。

シェル中子 シェル中子金型 シェル中子の成形 シェル成形機

今回はシェル中子を成形するための準備で、“金型を加熱する”こちらの工程をご覧いただきます。
金型の加熱には1時間ほどの時間がかかります。

こちら、萩原産業では、大きなシェル成形機から小さなシェル成形機まで、
全部で7台ほどのシェル成形機を保有しています。

数多くのシェル中子を成形した経験を持っていますので、お客様から定評を頂いております。

 弊社はアルミ鋳物用のシェル中子金型の設計・製作だけでなく、
砂型用のシェル中子金型の設計・製作も行っております。

シェルには様々な形状のものがございますが、「引抜機構の必要なシェル中子金型」
「置き中子を必要とするシェル中子金型」など、
複雑な機構を必要とするシェル中子金型の設計・製作も行っております。

また、大きなシェル中子同士を組み合わせて、初めて砂型に使用できるシェル中子になるような、
大型の組み中子金型の設計・製作と成形も行っております。

グラビティ鋳造金型 低圧鋳造金型 砂型 シェル中子の成形現場

本日は「シェル中子成形」シリーズ最後になります。
実際のシェル中子成形の様子をご覧いただきます。

今、作業者がシェル成形機を捜査しておりますが、
“シェルの温度管理”“シェル金型の開閉のタイミングや時間”“ガスバーナーの動くタイミング”
などを確認しながら作業をしております。

 間もなく金型が開いて、シェル中子が取り出されます。

非常にスムーズに中子が取り出せたようです。
そして、初めて納品するシェル中子になりますので、シェル中子の重量を計測します。

 取り出されたシェル中子のパーティング上に多少の砂バリがある場合は、
この動画のように“サッと”やすりでシェル中子をなぞります。

シェル中子は砂の塊ですので、シェル同士が触ったりしますと、
シェルの砂が崩れてしまいますので、丁寧に新聞紙で包んで境を作り、
隣同士のシェル中子が触れ合わないようにします。

 4回に渡ってシェル中子の成形をご覧いただきました。
弊社の「ものづくり丸投げサービス」は金型・アルミ鋳物の一貫サービスです。
金型の設計・製作からアルミ鋳物の鋳造。
そしてシェル中子金型の設計・製作からシェル中子の成形まで、すべてを一気通貫で行う体制を実現しております。