アルミ鋳物金型部品の放電加工・電極とワークの基準合せ

アルミ鋳物金型部品の放電加工・電極とワークの基準合せ

2021-03-24
 
電極の芯出しが終了した後、今度は最初に計測したワークの芯に電極を合わせていきます。
 まずは、Z軸方向。つまり実際の加工深さに合わせていきます。この場合、計測したZの基準は芯出し球より-166.660でしたので、そこまで電極を下げます。そこでZをゼロにリセット。続いて加工終了のZの値がこれより+106.04mmなのでそこまで電極を上昇させます。加工終了のZ値まで上昇させた後、ゼロにリセット。ここからさらにZ+100mmまで上昇させこの100を実際に加工機に入力するZの値とします。
 

 Zの加工値のセットが済んだら、今度は第一のワークのX及びYの計測座標値まで電極を移動させます。動画のように放電加工機から“ピッピッピッー”と警告音が鳴っているのは「加工機の限界移動量に達してしまいました。それ以上は移動できません」という警告音です。ワークの全長が高いため電極とワークとが座標合わせの段階で衝突しないように、細心の注意を払って芯出しを行います。何度も何度も図面を見直して、入力数値に間違いがないかを確認し、プログラム入力していきます。
 

 無事X,Y Zが第一ワークの芯に合わせることができました。そうしましたら加工液を入れるために放電加工機の水槽を上げて、水槽に加工液を入れワークを浸します。